テイクアンドギヴ・ニーズの決算 その9 過去の記事公開

テイクアンドギヴ・ニーズの2008年3月度決算
売上高 436億円 ブライダル業界の日本全国の貴重な売上を
T&Gが436億円も奪ったのです。

「T&Gが進出してくる。何か対策はありませんか」
このようなご要望にお答えするために公開した秘話。

2006年7月1日公開
私の見てきたテイクアンドギヴ・ニーズ その1 


2006年7月1日の日本経済新聞に
「連続最高益 成長企業を追う」
というコラムに「テイクアンドギブニーズ」
(以下T&G)の記事が出ていた。

その記事の中で芸能人がビデオレターとして
「○○さん、本当にご結婚おめでとう」
という内容を読んで、おもわず笑ってしまった。

私が1996年に発表した「なにわの披露宴 結婚でんねん」
の芸能人ビデオレターのパクリだからである。

T&Gのホームページに書かれている「T&Gのハウスウエディングについて」
を読んで再び笑ってしまった。

『T&Gは、近年の「自分達らしさを表現したい」
「ゲストに喜んでいただけるパーティーをしたい」
という顧客のニーズを、確実に具現化するサービスとして、
現在のハウスウエディングを創りました。』と書いてある。

日本で初めて「邸宅を敷地ごと完全貸切で使用する」
ゲストハウスウエディング(T&Gホームページの表現)を始めたのは、
1997年3月開業の「ルーデンス立川ウエディングビレッジ」である。

株式会社テイクアンドギブニーズが誕生したのは、
その翌年の1998年10月であり、
自分達がハウスウエディングを創ったといっていることは
完全に間違いである。
(ゲストハウスとは言っていませんと言うのかな)

日経の記事の中にT&Gの直営店の平均客単価は435万円と書かれている。
この数字は、私が総支配人を務めていたA会場(1999年当時)
の客単価とまったく一致する。

その後に開業したT&G直営店1号のアーカンジェル代官山で
出された見積書は、A会場で出していたものと、
数字も表現も形式もまったく同じものであった。

その当時、カップルを装うT&G視察隊が何組も訪れ、
私達が創ったウエディングのソフトである
形式を完全にコピーしていった。
私達がやっていたブライダルスクールの卒業生も採用して、
そのノウハウまでも完全コピーしていったのだ。

あれから6年経って、これらの完全コピーを掲げて
躍進を続けてきたT&Gはご存知のとおりお見事である。

私は今年の5月にブライダル業界を卒業した。
卒業したからはっきり伝えることができる。
T&Gの結婚ビジネスに負けないノウハウが存在することを。


日本全国でお二人の結婚式を演出する皆様にとって、
2009年度テイクアンドギヴ・ニーズが赤字か黒字はどうでもよく、
その関心は、奪われたマーケットをどうして奪い返すかの一点。
まさにブライダルマーケット争奪戦争の始まりだ。

つづく

テイクアンドギヴ・ニーズの決算 その8 危機感

テイクアンドギヴ・ニーズ2008年度3月決算。
この決算発表で世間が大きく驚いたようだ。
業界の内外で「あのT&Gが、赤字決算を出すとは驚きだ」と。

2008年5月29日にT&G IRニュースが更新された。
「組織変更及び人事異動に関するお知らせ」というタイトル 
リンクは ここ
法人営業部の新設である。
新設の理由は、
当社の施設利用に対するニーズ(需要)が拡大して
いる状況を鑑み、法人営業に注力するための専門部
署を新設するもの。

これまた、大きな間違い路線を選択されたようだ。
法人営業部とは、一般宴会を売る目的でしょう。
ブライダルで売上が足らないときに、誰でも考え付く方法です。
日本全国のT&G施設で一般宴会を売ろうとしている。

問題1 売れるのか?
ハウスウエディングのパイオニアが作った施設は、
最大限ゲストスペースに使っている。
セットしているテーブルも椅子も収納する場所を持たない。
要するに一般宴会仕様のスクールも会議も流しにも対応できない。
施設に偶然合った宴会しか取り込めない。
チャペルで会議、ダイニングで懇親会ですね。
現場を知らない人が売って、それを現場に押し付けると現場が唸る。
やがてやる気を失った人が辞めていく。

問題2 ブライダル売上があるという前提
ウエディングの施設で一般宴会を売れば売るほど、
ウエディング施設としての素敵さが失われていく。
色々な人が自由に使う宴会が終った後は、
ウエディング施設として魅力がかすんでいくのです。
これは、私が経験したことなのではっきり申し上げる。
一般宴会を売れば売るほど、ウエディングが売れなくなる。

もし、法人営業部が一般宴会を売る目的なら、
発表した瞬間に「結果が見えています」

こんなことを考える前に、
ぱちんこ屋さんの横にある、
T&G金沢1
アーククラブ迎賓館(金沢)などのてこ入れを考えてはいかがでしょうか。
T&G金沢2
撮影:まんぷく寺写真部

2007年7月16日
東京・松涛にあるテイクアンドギヴ・ニーズの施設
多くの皆様が、汗をかきながら大騒ぎでこの巨大たすきをかけていた。
T&G松涛1
何と、テイクアンドギヴ・ニーズ社長野尻様の披露宴会場。
T&G松涛2
撮影:まんぷく寺写真部

イケイケどんどんの勢いがあったころの思い出。
あれからまだ1年も経っていない。

今年1年、何をしなくてはいけないか?
本日、日本全国のT&G施設を訪れる、新規カップルに聞くに限る。
「お二人とご招待されたお客様が感動して喜ぶウエディングって何ですか」

つづく



テイクアンドギヴ・ニーズの決算 その7 アーカンジェル代官山

テイクアンドギヴ・ニーズの2008年度決算

すでに投資家の間では、2009年度3月期に黒字になっているかと話題。
当然、やってみないと分からないのだが、
その予測に役立つ、ブライダル業界の常識的な見方を紹介する。

弊社が、セミナーや講習会などで一貫して言っていることがある。
婚礼ができる宴会場の年間の稼働率である。(100%は200組)
1宴会場(ハウスやレストランも含む)で、
年間稼働率50%の年間施行100組が損益分岐点であると。

テイクアンドギヴ・ニーズの昨年と今年を比較する。
2007年度3月発表
会場数合計が、97会場で年間施行数が 11,048組
1会場あたり年間114組の稼動で稼働率57%です。(黒字決算)
2008年3月発表
会場数合計が、105会場で年間施行数が 9,921組
1会場あたり年間95組の稼動で稼働率47%です。(赤字決算)

ね、皆様、明解な数字がでたでしょう。

色々な分析方法がありますが、一般宴会などのビジネスが無い、
専門式場やハウスウエディングではこの分析方法が分かりやすい。

では、今年1年間でテイクアンドギヴ・ニーズは、
10、500組の施行ができるのでしょうか。
この数字が達成できるか否かが、赤字か黒字の判断ではないでしょうか。

テイクアンドギヴ・ニーズの直営1号店
アーカンジェル代官山の話
結婚式場は初年度が一番客が来る。(新しいというキーワード強し)
それから毎年、右肩下がりのカーブを描く。
支配人の仕事は、いかに右肩下がりをゆるくするかです。
おおむね、開業後3年間で損益分岐点まで下がる傾向が強い。

2001年6月に開業したアーカンジェル代官山は、
開業してすでに7年も経過している。

ゼクシィ首都圏版 2008年7月号 6ページ広告を出す
T&Gアーカンジェル代官山1

T&Gアーカンジェル代官山2

T&Gアーカンジェル代官山3

これらの写真は、「イメージ写真」ではありません。
T&Gとしては珍しく、会場内で写真撮影をしている。
そろそろこんな感じの写真も飽きがきている。
(弊社、花嫁目線委員会談)

料金設定は、
T&Gアーカンジェル代官山4
ゼクシィ見積もりが330万円でトッププライスを出している。
先輩カップルの平均が375万平均と出ている。
決算発表が、413万円(都内が安いはずが無い)なのでうそっぽい。

開業後7年も経過した、都内1会場でゼクシィに6ページ広告を出す。
売上右肩下がりを防止する業界のキーワード「○○ー○」の文字は無い。

色々、努力していることは分かります。
 
例えば、
T&Gオリジナルのお支払いプラン
らくらくお支払い ご祝儀安心プラン誕生
詳細は ここ

一気に10,500組獲得までの対策になるのでしょうか?

テイクアンドギヴ・ニーズの2009年度黒字は、
やってみないと分からないが、
極めて厳しい戦いのような気がする。

ブライダル業界に、逆転さよならホームランはない。

つづく



テイクアンドギヴ・ニーズの決算 その6 リバイバル記事

テイクアンドギヴ・ニーズ 2008年3月発表の決算。
会社側が、現状と将来の戦略を色々解説しています。

T&Gの直営店1号が、代官山にできた頃、
ゼクシィの営業マンが私にはっきり言ったことがあります。
「T&G社はB社の100%コピーと言っていますよ」と。

この業界の人は、何かと真似する習慣があります。
この私も、色々真似して業績を上げた事実もございます。

しかし、100%コピーとは困ったことです。
コピーされた側が、対策を打てないからです。

ゲストハウスウエディングのパイオニア企業のB社に対して、
ハウスウエディングのパイオニア企業と言っています。

要するに経験が無いのに業績を上げるには、
パイオニア企業をコピーすることが一番早く確実です。

そして拡大戦略が成功してイケイケどんどんと業績を伸ばしていきました。

そこで誰もが達成できなかった売上400億円という未知の数字を残した。
2006年7月の日本経済新聞が「すごい勢い」と報道した。

2007年の3月決算で453億円の売上を約束していた。
何としても453億円は売らなければならない。
しかし、この数字を残した企業は無い。
このときに取った戦略・戦術が、
2008年今年の決算数字を予想できたのである。

私見てきたがテイクアンドギヴ・ニーズ 2006年7月13日公開すでに時効が成立している。

2006年7月12日の日本経済新聞の記事で、
「結婚式場運営4社、軒並み経常最高益」と出ていた。

2007年の3月末期の予想で、T&Gは売上約453億円(34%up)、
経常利益約71億円(39%up)と快進撃は続いている。

これまでのT&Gは、
役員全員に過去のブライダル経験がない異業種参入組みと書いてきた。
異業種からの参入なので、ブライダル業界がこれまでできなかった、
大胆なパクリやマジックを開発できたとも書いた。

T&Gの快進撃を止めるためのヒントを教える。

2006年8月号のゼクシィやT&Gのホームページ上で
大きく宣伝していることがある。
「今年の7・8・9月挙式限定プラン60名132万円」
という激安プランの発表である。
プランには噂のT&G料、料理ドリンク、装花、ヘアメイク、
司会者、写真、ビデオ、印刷物、音響が含まれている。

T&Gの全国施設の中で業績が思わしくない施設では、
この激安プランに加えて
「サマープラン最大100万円OFF」「サマープラン最大120万円OFF」
と堂々と広告している。

アーセンティア迎賓館(浜松)では、夢、憧れが現実になるチャンス!
組数限定、特別キャンペーン実施中、過去最大級の割引特典、
本当に今だけ!このチャンス見逃せません。
この最大級の割引特典は、2007年3月までの挙式予定者に適用される。

T&Gバーナー

2006年7月13日・14日は、T&Gの直営店全店で
「オープンハウス開催」という、予約不要の誰でも来てね企画を実施。

日本経済新聞では、過去最高益が約束されている報道だが、
現実は過去最大級の割引というセールストークで人を集めている。
外から見えない施設を作り、完全予約で一本づりするコンセプトを
「オープンハウス開催」という全く異なる戦略に出てきた。

この事実はいったい何を意味するのか。
つまり、決算月3月の売上目標に向かって、
割り引きであろうがなんであろうが客を集めろと言っている。

その後は、できるだけ単価を上げて、
株主様に約束している利益を出せと変る。
これではスタッフは持たないだろう。

T&Gが完全にブライダル屋になってしまった証拠である。

1993年ごろ、過去最高益を出していたホテル・結婚式場は、
バブル崩壊の影響で前年対比の売上確保が難しくなっていた。
その時とった戦略は、格安プランの通年販売。
とにかく安くして競争に勝とうとしていた。

その結果は、ブライダルで生きてきた皆様ならお分かりだろう。
今まさに、その道をT&Gがたどろうとしている。

これまでT&Gにマーケットを奪われてきた皆様、もうT&Gは怖くありません。

今こそ奪われたマーケットを奪い返すときがやってきました。


2008年5月28日、
T&G株はストップ安が続いている。

つづく

テイクアンドギヴ・ニーズの決算 その5 過去の記事のリバイバル

昔から頑張ってきたブライダル業界はローカルマーケットでした。
その地で地道にお二人の幸せのお手伝いをしていた。

そこに業界初の出来事、
日本全国でブライダルマーケットを奪えという企業が現れた。
テイクアンドギヴ・ニーズである。

昨年は435億円も既存の施設から奪ったことになる。
弊社はT&G社がどのように奪ってきたかを克明に記録している。

本日はその1ページを披露いたします。
記事は2006年7月に公開したものです。すでに時効でしょう。

私の見てきたテイクアンドギブニーズ その4

専門誌ゼクシィのホテル・式場ページでは、
80名の見積比較の掲載を義務づけられる。
ある基準でプランではない定価を項目ごとに正確に書かなければならない。

ゼクシィの発売当初(1993年ごろ)に、
ホテルでは「見積比較などとんでもない雑誌である」と嫌がられていた。
しかし、ゼクシィに掲載しなければ客が来ないと思い込まされたホテルは、しぶしぶ見積を出している。

その正直なホテル式場に比べて、
T&Gのゼクシィ掲載見積に対して、私は大きな疑問を持っている。

2006年8月号のゼクシィに多くのT&G施設が
グループとして広告を載せている。
埼玉地区と神奈川地区は、
ホテル式場のスペースに広告を出して見積表も出ている。
どの施設も80名で2,480,520円という同じ合計金額になっている。

残念ながら都内23区のアーカンジェル代官山教会、
アーフェリーク白金、XEX TOKYO、
麻布迎賓館など家賃の高い会場は、
レストラン&パーティスペースの広告として合計見積は出していない。

T&Gのホームページ(IR情報)では、
80名の見積合計を顧客単価として4,228,000円と詳細に出している。
この数字は上場会社としていい加減には出せない。

では、ゼクシィ広告の金額とT&G実績の金額に
約174万円もの差があるのは何故だろうか。
誰が考えてもゼクシィ広告の金額に何かマジックがあるのに気づくだろう。

それを教える。

1昨年前までのゼクシィ広告見積で、
T&Gは控室料と席料の欄に40万円の料金を書いていた。
それがいつの間にか無料に変わっていた。

しかし、T&Gのホームページ(IR情報)上の見積では、
Othersという項目にして40万円が入っている。
そして、実際にゲストに渡る参考見積では、T&G Charge 
として40万円が堂々と見積の中に書かれている。

T&G Chargeとはいったい何なのか。
見積の備考欄には、「プランニング、コーディネート、
プロデュース、時間と空間の独占等、
オリジナルなウエディングのご提供」と書かれております。
これは、ホテル式場で言う貸切料や控室料や席料ではないのだろうか。

もうひとつ疑問点がある。
T&Gのホームページ(IR情報)上の見積では、
サービス料が10%と記入されている。
しかし、ゲストに渡る参考見積では12%と値が上がっている。

しかも、この40万円はT&Gのホームページ(IR情報)上の見積では、
サービス料が付かない欄に書いてあるのだが、
ゲストに渡る参考見積では、料理や飲料と同じ欄に書いており、
どうどうとこの40万に加えて、12%のサービス料も余分に取られる。

私の知るT&Gは、
このようにブライダル業界人ではとても考え付かないことを、
考え付く優秀な知能集団と言える。

T&Gにマーケットを食われてきた、ブライダル業界人はまさにお手上げですね。(つづく)


このような事実がたくさんございました。
2008年度3月に発表された決算結果は、
これらの反動なのでしょうか?

つづく

テイクアンドギヴ・ニーズの決算 その4 アクアガーデンテラス

テイクアンドギヴ・ニーズ2008年3月決算

業界でも「かなり厳しいね」という噂が一人歩きしている決算結果。
ただ、我々は「あのT&Gでさえこのような結果になった」と危機感を覚える。
この原因を冷静に分析して対策を考える必要がある。
発表された資料から色々原因を考えてみる。

Corporate Presentation (2008年3月期決算説明資料)より(抜粋)

国内ウエディング事業の取り組み -過去の経緯-
2007年度3月期まで行ってきた取り組み
主な取り組み:急速な店舗展開(年間十数店舗)
結果:急速な規模拡大(多角化)によって、人材の付加価値が希薄化し、
国内ウエディング事業のサービスレベルが低下した。

急速な店舗展開

やはり大阪市内の4店舗がいい例ではないだろうか。
車で5分以内の市内のど真ん中にT&Gの4ハウスが存在する。
行け行けドンドンの時に一気に建てられた。

今日は、大阪ミナミのアクアガーデンテラスについて考える。

まず、ハウスの会場を決める際に周辺の環境が大きなポイントになる。
マンションの洗濯物は見えないか。
大きな青山の看板は見えないか。
駅から歩いても夢が持続する道並みか。
これらの条件にひとつでも当てはまると店舗開業はあきらめる。

お分かりでしょうか?
T&Gの施設も、世間を見せないために大きな壁で囲っていますよね。
外から見られない環境と、外を見せない施設になっています。

このような基本も踏まえずに、
行け行けで店舗を作ったかを証明しましょう。
アクアガーデンテラス3
ちゃんと壁で囲い、窓側にも植木で外が見えないようにしています。
しかし、すぐ隣は黒門市場の雑踏がはっきり感じられる場所。
とても夢見る環境とは言えません。

こちら側もご覧ください。
アクアガーデンテラス1
高速道路が横を走り、道路は慢性的な渋滞で空気が悪い。
横には大きなビジネスホテルの看板がそびえています。

正面玄関のまえの道路はこのようになっています。
アクアガーデンテラス4
いかにも商人の町大阪ミナミという感じが出ています。
そして私が指を指しているこの看板を見てください。
アクアガーデンテラス2
正面玄関の前に堂々とこのような看板が置かれている地域です。


決算結果に対する、発表された正式なコメントは、
「自社の仮説のみに頼った分析により、真相を見誤った」
「具体的な戦術を遂行するための戦略と組織がなかった」

業績が厳しくなってくると、アクアガーデンテラスのような施設が、
ボディブローのように会社経営にじわじわ影響してきます。
しかも、関西ゼクシィ7月号で6ページ広告を出しています。

ブライダル業界で生きているものとして、低迷する原因を、
会社側が把握していないように感じる。
(当然、把握しているが発表していないのかも)

そして、来年度に向けた決意表明を見てみると、

2009年3月期に向けた決意表明
「真の顧客主義」の追求
戦術・施策を打ち出すための徹底的なマーケティング
このように発表されています。

先日、T&Gのある役職者に聞いてみました。
係り「確実に取れるマーケティングとは何ですか」
T&G役職者「気合です」

大丈夫でしょうか?

つづく

テイクアンドギヴ・ニーズの決算 その3 アーセンティア大使館

2008年5月22日に発表された、
テイクアンドギヴ・ニーズの2008年3月度決算。

本日は具体的に傾向を報告します。

集客コストと決定コストの前年対比。

昨年、絶好調と言われたテイクアンドギブニーズは、
1組のカップルを呼ぶのに 85,727円のお金がかかった。
1組の決定に対して、 285,753円のお金がかかった。


算出根拠(2007年3月決算資料より)
年間広告費が、31億5700万円 年間施行 11,048組
ハウスの稼働率が58.9%に対する決定率の読みが30%とした。
逆算して年間の集客は36,826組と算出した。(弊社独自の計算)

では、2008年度3月決算より集客コストと決定リストは、
1組のカップルを呼ぶのに 140,725円のお金がかかった。
1組の決定に対して、 351,779円のお金がかかった。


算出根拠は稼働率44.3%に低下したために、
決定率を40%に上げて逆算した。(弊社独自の計算)

昨年から比べて、1組呼ぶのに5万5千円も余分にかかっている。
1組決めるのに6万6千円も余分にかかっている。

しかも、宣伝広告費を大幅に増やしたのにもかかわらず、
集客も決定も落としてしまった。

その原因は何だ!

大阪のアーセンティア迎賓館を例に取る。
関西ゼクシィ7月号に8ページも広告を出す。
アーセンティア大使館2

アーセンティア大使館3

アーセンティア大使館4

年間5億円弱の売上の1ハウスで、月間8ページも広告を出していいのか。
しかも「イメージ写真」だらけ。
テイクアンドギヴ・ニーズは全国の広告を本社で一括に管理している。

この広告戦略が決算数字に表れている。
結婚式を地元で挙げるカップルは、「おらが町が一番」と思っている。
「我々は東京から東京を持ってきました」と言っても、
「素敵!」と思われなくなっている。

実際のアーセンティア迎賓館に訪れたカップルが見る施設はこれです。
「そうか、東京から素敵な写真だけ持ってきたんだ」と、
カップルが言っている。
アーセンティア大使館1
撮影:まんぷく寺写真部

つづく




テイクアンドギヴ・ニーズの決算 その2

テイクアンドギヴ・ニーズが発表した決算は、
ここ大磯の田舎にまで「ざわめき情報」が入ってきた。

弊社は、ざわめき情報からある事実を調べるために、
わざわざ青山まで出かけていった。

2008年5月24日(土・大安)に、
今、最も熱いテイクアンドギヴ・ニーズ直営の青山迎賓館に行った。




撮影:まんぷく寺写真部(正午撮影)

その周辺の青山で色々情報収集を行った。

あ、と驚く事実がぼろぼろ落ちてきた!
「え、本当ですか?」と私も驚いた。

今日は「大安の土曜日」で、
ブライダル業界の皆様は忙しそうに働いているはず。
あまりショッキングなことを書くと仕事が手につかないだろう。

明日以降に「つづく」としておきます。



テイクアンドギヴ・ニーズの決算 その1

2008年5月22日夕刻 
株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ(一部上場)の決算が発表された。
2007年4月〜2008年3月の1年間の決算です。

テイクアンドギヴ・ニーズが発表した数字こそ、
まさに「ブライダル最前線」である。

これからしばらくの間、説得力のある決算数字を元に、
ブライダルビジネスを考えます。

誤解のないように・・・。
2006年8月公開のまんぷく寺記事
「私の見てきたテイクアンドギヴ・ニーズ」(その1〜7)は、
世間に驚きという旋風を巻き起こしました。
テイクアンドギヴ・ニーズの社長室から何度も電話があった。
旋風を起こすほど核心に迫ったその内容は、
今回の決算内容を正確に言い当てています。
その時公開した内容も踏まえて、
ブライダルのこれからを考えてまいります。
誤解のないように、私は決算の内容を批判するつもりはありません。

2008年3月決算
テイクアンドギヴ・ニーズの総売り上げは、
436億円 対前年比 95% 28億円のマイナス
純利益は、前年の36億円に対して20億円の赤字

合計105会場で1年間で9921組の施行
直営店4会場、提携店4会場の計8会場も増えているのに、
年間施行組数が1127組みも減少している。

テイクアンドギヴ・ニーズの業績悪化を予想した記事(2006年8月公開)

私が見てきたテイクアンドギヴ・ニーズその5より抜粋

1993年ごろ、過去最高益を出していたホテル・結婚式場は、
バブル崩壊の影響で前年対比の売上確保が難しくなっていた。
その時とった戦略は、格安プランの通年販売。
とにかく安くして競争に勝とうとしていた。
その結果は、ブライダルで生きてきた皆様ならお分かりだろう。
今まさに、その道をT&Gがたどろうとしている。
これまでT&Gにマーケットを奪われてきた皆様、もうT&Gは怖くありません。
今こそ奪われたマーケットを奪い返すときがやってきました。


この1年間にテイクアンドギヴ・ニーズは、
約35億円も宣伝広告費を使っています。

日本で一番ゼクシィに広告を出した会社が、
なぜ赤字転落したのでしょうか?

幻のテイクアンドギヴ・ニーズ 関西ゼクシィ広告
マーケットが同じ4ハウス共同広告



なぜかすぐに止めてしまった。

これからじっくり考えてまいりましょう。

つづく


 





ようこそゼクシィワールドへ

激流のごとく流れ続けるブライダル業界。

先日の弊社協賛セミナーでの一こま。

2002年、私は100%ゼクシィ首都圏版で集客をしていた。
(横浜のゲストハウス、開業準備室長・総支配人時代)
その時(たった6年前)のカップルの集客コストが
1組2万円していなかった。

日本一の施行組数を誇る(とホームページに書いてある)、
T&G社は誰でも認めるゼクシィに大量広告を出す会社です。
現に6月号の首都圏版東京23区地域では、
6施設34ページも広告を出している。

現在、T&Gの1組集客コストは、2002年の約8倍もかかっている。
(弊社調査)

もう、雑誌ゼクシィだけでは満足する集客はできない。
(その証拠は間もなく詳細にお伝えするが。)

リクルート社内でもダントツ1位の業績を残し続けるゼクシィは、
売上増のための対策を出し続けている。

そのつど、費用は会場側が負担する仕掛けにもなっている。


題して「ようこそゼクシィ・ワールドへ」










あの手この手のご提案で、集客が増えるのでしょうか。
集客は増えないで、支払いだけが8倍に増えている事実。
泣きたい会場様に愛の手を差し伸べる会社があった!


未承認広告はここから聞き耳を立てる
弊社では、
世間に気づかれることなくゼクシィ以外の方法で集客に大成功している。
具体的な事例は、守秘義務契約のために公表することは一切しない。
つまり公表するときは、作戦の終るときだから。
(ご依頼会社のご承認がある場合のみ一部公表はございます)
この大成功集客作戦は、あと3社まで効力がでるようになっています。
誰にも気づかれずに集客を増やしたい方はご連絡ください。
秘密の連絡先は ここ から