ブライダル他施設調査4

本日は、2016年3月31日(木)ブログ2579号です。

これまでのケーススタディのように、

西日本の架空のホテル、

「藤戸グランドホテル」では、

東京ブライダルサポートに依頼して、

他施設の調査を実施した。

ウエディングミシュランの調査員

2名ですべての競合施設を徹底調査した。

その一部を公開。


花嫁目線の厳しさを報告!!

藤戸グランドホテルのホテルスタッフに

通じるのかどうか?

今日はこの施設です。

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ゴールドドジャー迎賓館 年間300組

詳細なレポートは50ページに及びました。

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花嫁用トイレに素敵な写真が貼っている。

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その、お手洗い場所。

あ、しくじりましたね。

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明らかに撤去ミスでしょうか。

新規接客は、最新の事前チェックが必要。

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ブライダルサロンです。

おしゃれですね。

サプライズ演出があった!

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ここにお二人用のメッセージが書いてあった。

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調査官の加盟の名前が書いてある。

手書きで切り絵です。

手間暇かけてお二人にアピールする。



この会場、まだまだ驚きの演出があった!!

ホテルマンでは到底できない発想です。


つづく



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ブライダル他施設調査3

本日は、2016年3月30日(水)ブログ2578号です。

これまでのケーススタディのように、

西日本の架空のホテル、

「藤戸グランドホテル」では、

東京ブライダルサポートに依頼して、

他施設の調査を実施した。

ウエディングミシュランの調査員

2名ですべての競合施設を徹底調査した。

その一部を公開。

今日は、貸し切り型ゲストハウス施設の

写真9枚を公開するとともに、

花嫁目線の厳しさを報告!!

藤戸グランドホテルのホテルスタッフに

通じるのかどうか?

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ゲストハウスのアンケート記入時の

ドリンクとチョコレートと

ふかふかおしぼりの提供写真。


もし、ホテルのドリンクの印象が

ないとすれば、この演出はインパクトが出ます。


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またまた、女子トイレの置いているものです。

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マウスウオッシュです。

これは、8年前の視察レポートです。

現在は、もっともっと進化していると考えます。


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これは、寒い時に屋外にある教会入り口に、

長くスタッフがたっている姿です。

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直立不動、瞬きなしで待機している姿が

新郎新婦に訴えています。

「私たちはお二人のために耐え続けます」

ちょっとした演出でも響くこともある。

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館内見学から戻ると、

お飲み物とデザートの提供写真です。

この演出は、ホテルの方々の発想ではないかも。

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この会場は、テーブルセットを常にしている。

これは簡易なセットにしている。

貸し切り型の会場は、

常にフルセットをしている会場がほとんどです。

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こんなドリンクの提供も受けたようです。
(詳細不明)


見積もりに関して、

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明快な説明があったようです。

料金提示は明瞭だと安心できると、

コメントがついていた。




ホテルのスタッフへのレポートだが、

「なんなの」という程度のリアクションでは、

まったくお話にもならない。


明日は、ホテルマン驚きの

ゲストハウスのレポートです。


つづく




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ブライダル他施設調査2

本日は、2016年3月29日(火)ブログ2577号です。

このブログの歴史を公開!

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継続は力なり!!

なんちゃって!




これまでのケーススタディのように、

西日本の架空のホテル、

「藤戸グランドホテル」では、

東京ブライダルサポートに依頼して、

他施設の調査を実施した。

ウエディングミシュランの調査員

2名ですべての競合施設を徹底調査した。

その一部を公開。

今日は、写真7枚を公開するとともに、

花嫁目線の厳しさを報告!!

藤戸グランドホテルのホテルスタッフに

通じるのかどうか?



視察チームの報告

a-re-1.jpg

これはブライズルームの写真です。

赤く囲んだ部分ですが、

どのようなコメントでしょうか?

「えもんかけを見ると興ざめする」

つまり、家庭で見るようなえもんかけが

ダメなようですね。


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綺麗な女性用洗面所の写真です。

もうお判りですね。

アルコールの入れ物に興ざめです。

花嫁目線は厳しいと認識ください。


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試食会のはじまりの写真です。

何か感じますか?

そうです、割り箸を使っています。

どう思いますか?


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試食会のデザートです。

この会場さんは、デザートが重要と考えています。

ホテルで出しているものと比べることをするのでしょうか?

もう一つ、デザートの驚きがあったようです。

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このイチゴとホワイトチョコレートのタワーですが、

赤く囲んだ部分にあるポットに注目!

はたして何でしょうか?

女心をくすぐる演出です。

冷たいデザートに、

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温かいソースをかけて、花嫁を驚かせる!


これは好印象とレポートに書いています。


最後に興ざめシリーズです。

会場の案内で、新郎新婦の席に

座ってもらうことがありますね。

逆効果の一例です。

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オアシスが丸見えでした。



このように、

競合他社の会場を花嫁目線で

調査する必要があります。


ホテルの人からすると、

信じられない演出をする会場もありました。


それは続くにしときましょう!!




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ブライダル他施設調査1

本日は、2016年3月28日(月)ブログ3576号です。

これまでのケーススタディのように、

西日本の架空のホテル、

「藤戸グランドホテル」では、

東京ブライダルサポートに依頼して、

他施設の調査を実施した。

ウエディングミシュランの調査員

2名ですべての競合施設を徹底調査した。

その一部を公開。

きらめき館 年間60組

調査レポートは10ページ(抜粋)

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調査員のコメントは、一部、未公開にしています。

調査は、電話予約から始まります。

感じの良かった対応なら学び、

感じが悪かったら参考にする。

おおむね、ホテルのブライダルスタッフは

変なプライドが高く町場から学ばない傾向。

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非常に細かい点も指摘する。

新規のカップルに対する施設の姿勢が、

決定率に大きく影響する。

結婚を考える花嫁候補は、

独自の目線を持っている。

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興ざめするものが置いてないか。

スタッフは全員新規カップルに向いているか。


やはり、年間60組の施設はそれなりの評価が

されるものです。

徐々に、獲得組数が多い施設の調査

一部を公開します。


特にホテルの婚礼スタッフは

「ゲストハウス風」を目指すのではなく、

ホテルとの差別化を目指す。


つづく


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あなたはブライダルコンサルタント13

本日は、2016年3月27日(日)ブログ2575号です。

昨日の続きです。

あなたは経営コンサルタントです。 はじめはここ

昨日のブログは ここ

 
藤戸グランドホテルの再建案を

グループで協議してもらい、

それぞれが発表した内容です。

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(写真と文章は研修の日が異なります)

Cグループ

≪問題点≫
モチベーションが低い→予算の組みなおし。中堅スタッフのモチベーション改革
集客が少ない→タウン誌 〜ネット・モバイル・        
→掲載スケジュールの見直し
        
→広告担当者だけでなく現場スタッフの参加必須


売りが明確でない→テーマを見つける「和婚の打ち出し」
・衣装掲載・前撮りの打ち出し

設備では勝てない
自社の商品とゲストニーズのミスマッチ→
価格帯のミスマッチによるもの(低価格・少人数のプラン作成)
                    
→レストランを生かし
1周年記念で紹介をアピール

HP→スタッフブログ・モバイルサイトの強化(スタッフの打ち出し)
複合施設の強みが生かされていない
成約率が低い
→他社調査・他社分析
       
→他社件数のリサーチ

→強みからターゲットのすみわけ
→ロープレ
→会場展示

他社情報が皆無
自社データが残っていない→データを取る

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コンサルタントの提案とは、

料理の見直し→具体的な内容まで落とし込む。(写真添える)

人件費の見直し→具体的な数字を示し損益計算書も提案。

地元企業との提携→提携候補先にも根回し、複数の企業リスト。

などなど


しかし、

このコンサルタントの提案を自社の施設でやってみる。

これこそ、この研修の最終目的である。


まだまだつづく




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あなたはブライダルコンサルタント12

本日は、2016年3月26日(土)ブログ2574号です。

11回にわたり、

婚礼売り上げを劇的に減らした

ホテルのケースを紹介しました。

あなたは、経営コンサルタントです。

さて、皆様ならこのホテルをどのように

改革しますか?

婚礼売り上げを劇的に上げますか?



このような研修を4回実施しました。

2009年からです。

基本コースは2泊3日の集中研修。

研修の対象は、ブライダル支配人クラス。


研修の開始は、このテーマを

参加者皆様自身で考えていただきます。

その後、グループ分けしてディスカッション。(4-6名)

それぞれのグループでの発表をしてもらいました。


その結果発表から・・・・・。

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(写真と文章は別々の研修結果発表です)

Aグループ

≪問題点≫
  • 経営
→研修参加、ロープレによるモチベーション
→ターゲットを狙い、広告スケジュールの管理
→宴会場数の多さを利用して、テーマ性を打ち出す
→低予算客層に対応して、レストランにおける少人数プランを作る
→閉鎖的地域特性=地元密着型(老舗感をアピール。
 地元の法人営業・レスポンスの確実な営業に切り替える)
  • 集客が低い上に決定率が38%と低い
  • 他人事
  • 黒字の成功事例がない
→効率を求めるのであれば、外部に再生を依頼する。
 集客を一任。成功体験をさせてあげて、モチベーションを上げる。

→他社対策のとりかかりとして、フランキーホテルの対応策を考える。
→自社の売りを具体的にする。
→宿泊施設を利用したプラン作成
→接客マニュアル作成:プランナーのスキルアップ

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Bグループ

問題点≫
  1. 上層部・スタッフの意識の低さ
→現場スタッフのミーティング、コミュニケーションを図る
→パートナーをいれた勉強会、モチベーションアップ
→部署を関係なく、チームを分ける
 
2.マーケティング不足
 →エージェントや業者から他社情報を得る
 →行灯により他社の件数を調査
 →自社アンケートの分析:お客様の傾向を知る=コンセプトの作成
 
.集客媒体の見直し
 →紙面広告の撮影を自社で行なう。
 →口コミサイト(スタッフの書き込み)
 →広告担当者を現場スタッフで行う(キャラクター:定さんはどうか?)
 →ネット(ブログ・の更新
 
.他社の差別化・自社の魅力
 →和婚
 →スカイバンケット(立地を生かした)
 →地産のものを使った料理:ホテルは遠方者の利用者には、売りになる。
 
5.決定率
 →ケーストレーニング・ロープレ
 →短所を長所に変える
 →ホテルの良さを売る。スイートルームのご提供。
 全員で同じことを言えるように・・


・・・・
今日の発表はここまで。・・・・


本来のコンサルタント業務は、

これらの提案(まとめ)をもう少し吟味して、

具体的な提案となります。

つまりアクションプランまで落とし込む必要が

あるということです。

言うのは簡単、

やらせるのが難しい。

初日の発表を終えてからが研修の始まりです。

研修に参加した皆様が、

具体的に藤戸グランドホテルに対する

提案ができるようになります。

研修参加者は、そのコンサルタントスキルを

自社に持ち帰り自分で実践することになります。

まだまだ、つづく。

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あなたはブライダルコンサルタント11

本日は、2016年3月25日(金)ブログ2573号です。

さあ、皆様は

ブライダルの経営コンサルタントです。

課題のブライダル小説を

公開しています。

今日は、その11回目です。

最後に、

婚礼売上が激減したホテルの

再生案を考えていただきます。

注)この小説はフィクションです。
登場するホテルなどはすべて架空のものです。
私が研修の為に作った架空の物語です。

これまでの原稿を読まれる場合は、 ここ
(すべて1ページにまとめました)


経営コンサルタントとして

このホテルのV字回復を狙う

物語の背景を公開します。


物語の背景4・・・・・

藤戸グランドホテル 料飲部ブライダル課 組織とメンバー
 
・婚礼予約課長 山本 博(46歳) 
ホテル開業後5年目にアルバイトとしてホテルに入る。
料飲サービスを長く担当してきたが、
これまで、婚礼部門の経験は無い。
どちらかと言えば宿泊支配人として働きたいが、
現職に甘んじている。
総支配人の指示に対しては、
素直に聞くが結果が出せるまで必死に働くタイプではない。

 
・婚礼マネージャー 国井 佳世子(42歳)
宴会予約一筋に20年間勤める。
料飲部のお姉さん的存在でスタッフからの信頼が厚い。
ビジネスに関しては興味がなく、
波風立てずにやれればよいと考えている。

 
  • 婚礼マネージャー 定 千鶴子(33歳)
ブライダル希望で、大手薬品会社からの転職。
ちょうど、婚礼が右肩下がりになる頃に入社しているため、
常に愚痴っぽい表現が前面に出る。
ゲストの受けはよく、事実上、婚礼チームを仕切っているやり手。
会社や上司に対する不満は常に持っており、
他にいいところがあればすぐにでも辞めたいと思っている。
しかし、このホテル以外の婚礼経験がないことを気にしており躊躇している。

 
<婚礼営業スタッフ>
 
  • 菅原 静香(26歳)
新卒入社3年目。料飲サービスに配属されていたが、
ブライダルの仕事がしたいと希望し、
今年異動してきた。常に前向きで、
MGRの定を尊敬している。
 
  • 金沢 良子(24歳)
地元衣裳屋に新卒で入社したが、
親のコネでホテルの婚礼営業に転職してきた。
好奇心旺盛でブライダルの仕事への強い
憧れを持って入ってきたが、
ホテルの古い確執によって交わされる上司の
「何をやっても無駄だ」「お金がかかるものは無理」という言葉に、
すっかりやる気をなくしている。

 
  • 営業企画マネージャー 高橋 留美(36歳)
なんと、前オーナー会社藤沢建設の役員の娘。
10年前から広報と営業企画を担当している。
ホテル幹部は、オーナーが代わっても地方都市の噂を気にしてか
、本人が辞めると言うのを待っている。
婚礼の営業企画に関しては10年前から何も変わっていない。




・・・・・以上です・・・・・・

架空のホテルですが、

婚礼部門の損益計算書を作りました。

ご参考までに ここ


これにて問題提示は終了いたしました。

皆様、ぜひこのコンサルタントの

提案を考えていただきたい。


勿論、正解はありません。

ビジネスは結果です。

こうあるべきだてきな考えでは

実績を上げることは困難です。


次からは、

チームの提案を見てまいりましょう!!


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あなたはブライダルコンサルタント10

本日は、2016年3月24日(木)ブログ2572号です。

さあ、皆様は

ブライダルの経営コンサルタントです。

課題のブライダル小説を

公開しています。

今日は、その9回目です。

最後に、

婚礼売上が激減したホテルの

再生案を考えていただきます。

注)この小説はフィクションです。
登場するホテルなどはすべて架空のものです。
私が研修の為に作った架空の物語です。

これまでの原稿を読まれる場合は、 ここ

物語の背景を読まれる場合は  



経営コンサルタントとして

このホテルのV字回復を狙う

物語の背景を公開します。


物語の背景3・・・・・

藤戸市の婚礼マーケット(過去と現在)

藤戸県内での婚姻届は、約5000組(2007年度)。
藤戸グランドホテルで過去に挙式をしたカップルの住居を考慮すると、
ホテルの婚礼マーケットは、
藤戸市及び周辺における婚姻届数は年間約2500組となる。
実際に披露宴を挙げた組数は、
毎年約1350組前後がここ数年間の実数である。


藤戸市内の婚礼市場に大きな影響を与えたのは、
2003年に開業した、
レストランウエディング会場「ルフィーノテラス」(本社東京)である。
これまで藤戸市になかった新しいウエディング会場として
若いカップルに支持された。

2バンケット1レストランで年間200組の獲得は、
藤戸市婚礼マーケットを激変させた。

直後に、長年、藤戸市で貸衣裳屋を営む「ときめき衣裳店」が、
直営の和風1ゲストハウス「きらめき館」を開業。
年間
60組を施工している。

2004年には、洋風一軒家ゲストハウス「コビー館」(年間
100組)を開業。
その後、ドレス持ち込みの婚礼紹介エージェント「ときめきウエディング」を始めた。
もう一つのライバル衣裳屋「寿屋」も、
直営のゲストハウス「ナミ
HOUSE」(年間100組)を開業。

一方、2005年に互助会系の式場が、
全面リニューアルで1チャペル2ゲストハウス
「シャンク・ブラン」(
250組)を開業。
2007年東京の上場会社のハウスウエディング会場
1チャペル2ハウス「ゴールドロジャー迎賓館」(年間
300組)が開業した。
この間、次々と開業したハウス系施設がホテル婚礼を奪った形となり、
婚礼をやめてしまうホテルも多く出た。


現在、藤戸市内にあるホテルのほとんどが、宿泊特化型になっている。

・・・・以上です・・・・・

次回は、ホテルの組織とメンバーを

お知らせいたします。

つづく

 
 


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あなたはブライダルコンサルタント9

本日は、2016年3月23日(水)ブログ2571号です。

さあ、皆様は

ブライダルの経営コンサルタントです。

課題のブライダル小説を

公開しています。

今日は、その9回目です。

最後に、

婚礼売上が激減したホテルの

再生案を考えていただきます。

注)この小説はフィクションです。
登場するホテルなどはすべて架空のものです。
私が研修の為に作った架空の物語です。

これまでの原稿を読まれる場合は、 ここ

物語の背景を読まれる場合は 

経営コンサルタントとして

このホテルのV字回復を狙う

物語の背景を公開します。


物語の背景2・・・・・

藤戸市での藤戸グランドホテルの位置づけ
20年前の開業時には、藤戸市初の豪華シティホテルとして、
一般宴会、婚礼、宿泊と多くの市民が利用したホテルであった。
バブル経済の崩壊以降は、当初の売上予算の達成など、
夢物語となったような時期があった。
当時の総支配人が、安売り戦略を強力に推し進めた影響で、
「安売りホテル」というイメージを市民に植え付けてしまった。
その後、このイメージ払拭の努力が重ねられたが、
10年前に
JR駅前に有名ホテルチェーンの
フランキーホテル藤戸(240室)の開業などもあり、
いまだ古いホテルというイメージがなかなか払拭できていない。
ホテル側の立場では、新しいホテルや結婚式場が数多くできたが、
ホテル内にて、自分たちでできることに精いっぱいで、
ホテルの評判まで考える余裕はないのが現状。

 
ホテルの歴史を作った歴代総支配人と幹部スタッフ
開業時に、市内のベテランホテルマンを総支配人として採用。
総支配人の人脈にて各セクション長を地元採用した。
業績が事業計画通りいかなかった主要因は、
バブル経済の崩壊であるが、開業時からのお友達組織にも
原因があったと業界では言われている。
オーナーの藤沢建設は、開業後3年目、初代総支配人の退職を機に、
藤沢建設から出向社員として総支配人を出した。
しかし、建築業界で優秀でも、
畑違いのサービス業の経営においては結果が出せなかった為、
10年前の1998年から、ホテルチェーンPホテルズと
技術援助契約を結び、
Pホテルズから総支配人の派遣を受けている。
Pホテルズから派遣される総支配人は約3年契約となり、
期間中に大幅な改革に挑戦するというよりも、
無難に任期を全うする雰囲気が強かった。
歴代3名の総支配人は、いずれも大きな改革に着手せず、
無難な予算を作り無難に任務を終えていた。
現在の総支配人小倉隆司も
Pホテルズからの派遣であり就任2年目。
 
オーナーの変更
開業後17年目2005年の出来事。
藤戸グランドホテルのオーナー企業である、
藤沢建設も本業の不振に加え、
西日本銀行からの強い要望もあり、
株式会社アセットオーナーズ(投資マネージメント会社・ファンド)に
藤戸グランドホテルのすべてを売却した。
アセットオーナーズは、
藤戸グランドホテルの売上
V字回復の鍵は、
婚礼の売上と見ている。
ここ数年間の婚礼売上の右肩下がりは、
ホテルスタッフのマーケット分析と競合店調査など、
当り前のオペレーションを怠ったためと見ている。
総支配人を派遣している
Pホテルズへも、
「婚礼売上の達成なくして、ホテルの再生はあり得ない」と強く迫った。

 
藤戸グランドホテル(施設 概要)

【宿泊】 157部屋 シングル95部屋 
ツイン
45部屋 ダブル10部屋 スイート7部屋
年間稼働率 約54

【レストラン】 
日本料理 ふじと 60席 昼食 1,800円〜 夕食 3,000円〜
カジュアルレストラン ダイアナ 140席(テラス席含む)
朝食 1,500円 昼食 1,500円〜 夕食 2,000円〜

【宴会場】
大宴会場 藤戸の間 240坪 正餐300名 / 婚礼: 2分割利用80
スカイバンケット カレン 70坪 婚礼80名まで
【その他】中小宴会場 婚礼では親族控室として利用
結婚式場2か所(神前結婚式場1か所・教会式結婚式場1か所)

・・・・ここまで・・・

婚礼マーケットの話、

競合施設の実力、

ホテルで働くスタッフのスキルとやる気、

だんだん見えてきましたか?

あなたが、経営コンサルタントなら

ホテルのV字回復をどうしますか?

言うのは簡単、
やるのが難しい。

つづく


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あなたはブライダルコンサルタント8

本日は、2016年3月22日(火)ブログ2570号です。

さあ、皆様は

ブライダルの経営コンサルタントです。

課題のブライダル小説を

公開しています。

今日は、その8回目です。

最後に、

婚礼売上が激減したホテルの

再生案を考えていただきます。

注)この小説はフィクションです。
登場するホテルなどはすべて架空のものです。
私が研修の為に作った架空の物語です。

これまでのケーススタディ
原稿を読まれる場合は、 ここ

経営コンサルタントとして

このホテルのV字回復を狙う

物語の背景を公開します。

・・・ここから・・・・・

物語の背景
 
藤戸市
西日本にある藤戸県の県庁所在地、藤戸市は、
人口35万人の地方都市である。
主な産業は、観光と農業と漁業である。
県内で創業した、一部上場会社の山根製薬が本社を構える。
山根製薬は、年商1000億円以上の大企業で、
県内に多くの従業員を抱え、工場や営業所などがあり、
市の財政を支えている。
藤戸市の文化は、どちらかというと、
他都市からの文化をあまり取り入れない
閉鎖的な都市と言われている。
そのせいかどうかはわからないが、
ホテルや結婚式場も地元資本の会社が経営と運営を行っていた。

 
藤戸グランドホテル ホテルの生い立ち
藤戸市全体が、バブル景気に踊始めた1989年頃、
市内の大手建設会社、藤沢建設が企業需要を見込んで、
建てた豪華シティホテルである。
立地は、
JRの駅から車で20分の小高い丘の上に造られた。
その後、バブル経済が終焉し当初の事業計画通り売上が上がらず、
豪華な施設にかけた金額が大きく、
開業以来20年で1度も黒字を出していない。


・・・ここまで・・・・

ホテルの位置づけは明日にします。


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